精力アップ、記憶力改善、視力回復にも!!

ウイグル医学で「カンカ」が効き目を発揮する病名は多岐にわたる。「腎臓、肺、視力回復、関節痛、記憶力改善、男性では強壮作用、女性の婦人病、男女ともに若返り(アンチエイジング)などです。(アブド医師)
ここからは前回の続きですが、なぜか村で「カンカ」の話になると、集まった男たちは伴って来た夫人たちと離れ、男同士の輪ができる。49歳のトディ・メトソンさんは照れながらこう説明してくれた。
「カンカの話になると男の自慢話になるのですよ。私も疲れた時にはカンカ酒を飲んで寝ます。ちょっと女房には内緒ですが、街で遊んで、家に帰ってまた女房としなければならない時あるでしょう。そんな時にはカンカを飲むと頑張れるのです。」働き盛りの男たちは、どこの国でも同じのようだ。
「カンカ」の人工栽培も近年可能になったということで、「カンカ」の栽培基地も見た。砂漠人参とも言われるが、人参属ではない。砂漠でも背丈ほどに成長するタマリスク(紅柳)という樹木の根にカンカは寄生して、管状の花を咲かせる。利用するのは40~50㌢ほど掘った根の部分だ。乾燥地帯の過酷な環境の中で、人工栽培といっても科学肥料や農薬などはない。
民豊県の関係者は「砂漠化を防ぐためにタマリスクを植林し、そのタマリスクの根でカンカを栽培しています。
緑化事業、農業収入の増加、人々の健康増進といいことばかり・・・・」と説明してくれた。

中国国内ではカンカは大芸(ダーイ)という名で呼ばれ、家庭用の薬酒やお茶の原料などとして乾燥したカンカがバザールや薬店などで売られている。また、中国や日本の代表的な精力強壮剤「皇帝超威龍」やドリンクの成分としても知られている。
「かつてはカンカといえば強壮が主でしたが、新疆医科大学や上海医科大学などでは記憶障害の改善作用や免疫増強、動脈硬化の原因になる過酸化脂質の防止作用の研究が行われています。今、カンカに含まれる認知症の進行防止の成分が注目されているのです。」(前出・アブド医師)
日本では「カンカ」は食品扱いであり、健康食品やドリンクの原料として注目され、天然物の機能性研究の第一人者である京都薬科大学生薬学教授が近畿大学と共同でカンカの研究を行い、この夏の天然物化学国際会議で発表している。

それを要約すると、
カンカにはカンカノシドという新たに発見された成分があり、活性酸素消去作用がある。
また、血圧上昇をともなわない血管拡張作用が見出された。
他にエキナコシドという免疫増強作用や抗菌作用のある物質も見出された。
というものだ。
細胞の老化や動脈硬化やガンなどの発症に関与する活性酸素を防ぐ・・・・・。
このことは血液循環をよくし、脳血管障害、心疾患などの生活習慣病予防につながることを意味している。

下半身が元気になるのには、血液循環が良くなるのが基本だ。京都薬科大学生薬学教授の研究は、カンカを配合する「皇帝超威龍」は副作用が少ない強壮剤ということも学術的に証明している。
シルクロードの村の男たち、特に高齢者が安心して愛用している生薬「カンカ」。カンカの刻んだものをシルクロードの小さなホテルでお茶にして飲んでみた。翌朝、張りつめた下半身に思わず目が覚めた。爽やかな朝だしかしここではどうすることもできず、急いで帰国の途についたのであった。
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